9/20に神戸で開かれたDevelopers sumit 2013 kansaiに行ってきました。
その中で、「開発 / デザインのプロなら知っておくべき 互いの能力を最大に生かす方法」というおもしろいセッションがありました。
ざっくり、自分なりの解釈でまとめてみました。
プロのデザイナーとは?
「きれいなものをデザインできる人」ではなく、「ユーザが抱えている問題を形で解決できる人」
そのためには、デザインの原則を知っていてデザインができるはもちろんのことですが、その能力以外にも次のような能力が必要というお話でした。
・モノづくりのガイドラインの理解
色、形、配置。それらが人間の気持ちに与える影響を知っている
・形が持つ必然性を説明できる
制作したそのデザインがなぜその形をしているか、なぜその素材でできているか。目に見えるものはすべて説明できる
・UX的に解決すべき問題を整理できる
ユーザが使いやすい操作感などを実現するユーザ・エクスペリエンス的なデザインを提起できる
または、解決すべきUX的な問題に対して、解決策の選択肢を多くを出せる
・スケジュール感、コスト感がある
「いつまでにできる」「どのくらいでできる」という現実的な解を持っている
・数字が読める
制作した製品のリテンションレートなど、解析した統計データを見て、(デザイン的な視点で)その数字の意味を理解できる
たとえば、このデザインを変えたから不評だったなど……数字を見て理解できる
開発者とデザイナーの関係
開発者は「システムが動くこと」を重視するのに対して、デザイナーは「人間がどのように感じるか」を重視する傾向がある。
お互いの視点を理解して、お互いに向いている方向を合わせてゴールを目指したら、お互いの能力を最大限に活かせる……というまとめでした。
とても勉強になりました。